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R1年7月『ジュリアス・シーザー』シェイクスピア


 7月の木曜読書会は『ジュリアス・シーザー』シェイクスピアでした。参加者16名、見学1名の、計17名の方にご参加いただきました。


 「ブルータス、お前もか」という台詞は有名ですが、どんな流れでシーザーが暗殺されたのか、また、その後彼らがどうなったのかまでちゃんと知っている人は意外と少ないのでは?400年以上前に書かれた戯曲ということでどうなるかドキドキでしたが、「自分が俳優だったら誰を演じたい?」「自分がブルータスだったらどうやってシーザーを暗殺する?」などのおもしろ課題を楽しく語り合いました。


 以下、参加者の皆様に書いていただいた作品のまとめ(総括)です。

 

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・高邁な思想があっても、テロリズムでは、人は動かず、歴史も変わらない。

 

・暗殺者たちの末路

 

・演説の上手い奴を信用してはならない

 

・有名な話だが意外と細かいとこは知らなかった。ブルータスそんな死にかた?

 

・熱い男達のドラマ

 

・古典的作品で、読みにくいのではないかと思ったが、すごく読みやすかったです。これは、訳者の福田恒存氏の功績ですね。

 

・シェイクスピア作品を舞台として見たい!

 

民衆の心を掴むには、大義名分はいらぬ、耳に心地よい演説あるのみ

 

・ブルータスが暗殺に至った経緯を「ハムレット」なみにしつこく心理分析してほしかった。

 

・男の話

 

・歌舞伎の見得に似たしぐさが随所に出てきそうなシェイクスピア史劇

 

・アントニーを野放しにするのはうかつすぎ。

 

・シェイクスピアにとって「歴史」とは?

 

愛と政治、欲望と大義名分の物語

 

・シェイクスピアが、僕にも読めた! にゃんにゃんにゃん!

 

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 普段あまり手に取ることのない戯曲ですが、魅力的な登場人物と、格調高い台詞のやりとりに痺れました。
  いつか舞台も観に行ってみたいですね。ご参加くださった皆さま、まことにありがとうございました。


 次回は8月29日(木)、『濹東奇譚』永井荷風(岩波文庫)です。作品の随所に湿度と蚊取り線香の香りを感じられる、夏にぴったりの物語です。次回もたくさんの皆様のご参加をお待ちしております。

 


【今後の開催予定】

 

★木曜読書会★19:00~21:00

・8/29(木)『濹東奇譚』永井荷風(岩波文庫)

・9/26(木)『夜の樹』トルーマン・カポーティ(新潮文庫)

・10/31(木)『輝ける闇』開高健(新潮文庫)

 

★サタデー長編読書会★13:00~15:00

・9/28(土)『アンナ・カレーニナ』トルストイ(出版社は不問)